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高気密は息苦しくない!"換気"って重要? | スペースラボ通信 | 注文住宅 大阪・スペースラボ

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スペースラボ通信

パッシブ低燃費の家、スペースラボの西村です。

最近、建物の性能を気にされているお客様が増えてきているように感じています。

2020年の省エネ義務化が閣議決定したことを追い風に、各建築会社が性能の向上をしていることもひとつの要因であるかと考えています。
(省エネ義務化:国がエネルギー消費量を抑えるために建物の省エネを義務化)参考:国土交通省

 

あなたは「性能のよい家」と聞くと、何を連想しますか?

『高気密・高断熱』を連想する方が多いでしょうか。

気密とは、隙間面積と言って、家と外の間の隙間がどのくらい空いているかの目安です。

気密の性能を判断する場合、通常は気密測定を行い、相当隙間面積を算出し、『C値(しーち)』と呼ばれます。

相当隙間面積『C値』が小さいほど、気密がいい家になります。

『高気密』とは、この隙間がかなり小さいということです。

高気密・高断熱の家は、隙間面積は小さいので、換気扇による換気が主な外気との接点となります。

快適な暮らしはどのような換気を採用するかが重要になります。

 

「24時間換気」の義務化

あなたは、換気を24時間することが義務づけられているって知っていましたか?

1990年ごろ、大きな社会問題となったシックハウス症候群、どこかで聞かれたことはありませんか?

この対策として、建築基準法が改正され、24時間の換気が義務化されました。

ホルムアルデヒドなどの科学物質や二酸化炭素を排気して、新鮮な外気を室内に取り入れる目的で、2時間に1回、家中の空気を換気するというものです。

『2時間で家全体の空気を総入れ替えする』ということが24時間換気の基準です。
参考:国土交通省

 

換気の種類は3つある

換気設備にもいろいろな種類があります。
第一種換気・第二種換気・第三種換気と大きく分けて3方式があります。


  • 第一種換気

空気の室内への取り入れ(以後、給気)、室外への排出(以後、排気)の両方を換気扇で強制的に行う方式。

メリット:
デメリット:他の換気設備よりも初期コストがかかる傾向にある。家の大きさが広いと、2台設置しないと必要換気量が確保できないメーカーもある。



  • 第二種換気

給気のみを換気扇で行い、排気は自然に行うもの。
(空気には、閉じた部屋で室内側に換気扇を回すと、正圧がかかり、外の空気を中へ引っ張る性質がある。)

メリット:室外よりも室内の方が気圧差が高くなるので、室外からチリやホコリが入りにくくなること。クリーンルームに適している。
デメリット:外気をそのまま室内に取り入れるため、室外の影響をダイレクトに受けてしまう。夏のじめじめした空気や冬の乾燥した空気をそのまま入ってします。



  • 第三種換気

排気のみを換気扇で行い、給気は自然に行うもの。
(空気には、閉じた部屋で室外側に換気扇を回すと、負圧がかかり、中の空気を外へ引っ張る性質がある。)

メリット:他の換気方法と比較すると、安価で施工が容易である。
デメリット:室内の空気を強制的に室外に排出するため、外気温の影響を受けやすくなり、室内が寒くなりやすいこと。

第三種換気は家の空気を強制的に排出させる仕組みのため、気密性が高くなければ期待効果が低くなります。
きちんと断熱・気密の施工がされていない家で、居住者が換気扇自体を止めてしまう事例もよく聞きます。すると換気不足から結露やカビの発生などの問題を起こすケースが散見されるため注意が必要です。

 

うちの家にはどの換気がいいの?

この記事を読んだ方の誰もが思う疑問だと思います。

どの換気システムも一長一短ありますので、一概にどちらがいいとは言えないのですが、それぞれのご家族のニーズに合わせて、オーダー先とそれぞれのメリット・デメリットを話し合いながら決めていくと良いと思います。

ただなんでもそうですが、何か物を購入する場合には「初期投資(イニシャルコスト)」と「運用費(ランニングコスト)」のこと、どちらのことも考慮して決めないと「そんなはずじゃなかった!」という事態になりかねません。

その観点を踏まえて、それぞれの想いに合わせた目安を考えていきたいと思います。

 コストバランスのことも考慮する必要はありますが、これから長く暮らしていくことを考えた場合、最も快適で健康な環境を得られる<第1種換気>の採用は是非とも検討したいものです。

 

熱交換換気でさらに省エネ

第1種換気には、熱交換型というタイプもあります。従来の換気設備は単純に室内外の空気を入れ替えていましたが、これだとせっかく冷暖房した室内の空気がそのまま排出されてしまいます。

冬であれば暖かい室内の空気を捨て、外から冷たい空気を取り入れていたわけです。

これに対し熱交換型は、取り入れる空気(給気)と排出する空気(排気)の熱をやり取りすることでエネルギーの無駄をなくします。
熱交換換気システムには、給気と排気の温度を交換して、よりエネルギー効率を高めた全熱交換式もあります。

つまり、夏でいうと涼しい快適な温度は部屋に残して、汚れた空気だけを外に排出します。
外から空気を取り入れる時には、フィルターで花粉やPM2.5などのを取り除いた綺麗な空気を部屋に残した涼しい空気に混ぜて、家中に配られるという仕組みです。



 

熱交換換気(冬)のイメージ

 

このように冷暖房や換気にはいろいろな方式があり、それぞれ一長一短を持っています。
滞在時間の長さや住まい方によっても、それぞれのご家族にふさわしい方式は異なります。
機器も少しずつ進化していくので、「この方式が絶対に良い」と言えるものではありません。
メリットとデメリットを理解したうえで、工務店に相談しながら選んでいくことが大切でしょう。
なお、どの方式でも共通するのは、建物本体の断熱気密性の確保が前提となっていること。エネルギー消費量と光熱費を抑えるには、建物の性能向上が何より重要で、建物の性能は必ず数値(UA値、C値)で確認することが大切です。

 

 

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